◎TOKYO PHOTO ; WASEDA 6.2011
早稲田大学界隈を歩く。東京に出てきて間もない頃、この近くで暮らしたことがある。
お弁当屋や喫茶店、食堂などが狭い通りにひしめいている大隈通り商店街は、今もあまり変わっていない。
早稲田大学正門前にある大隈講堂は、外壁が化粧直しされ新しい装いをみせている。木々の緑とのコントラストが美しい。大隈講堂と大隈庭園の間を入っていくと大隈ガーデンハウスと呼ばれるカフェテリアがある。名前はしゃれているがいわゆる学食。メニュー豊富で値段も安く、食べ盛りの若者の胃袋を満たしてくれる有り難いところ。
正門から入っていくと、左手に「會津八一記念博物館」のある2号館、法学部の8号館、9号館があり、右手は工事中の3号館、7号館、商学部の11号館へと続く。それらの通りの中心に大隈重信公の銅像がそびえ立っている。どの建物も新しくなっていて、かつての早稲田大学の面影はない。構内を行き来する学生も桁違いに多く、さすが「私学の雄」といったところか。
30年も前のことだからたぶんと思ったが、やはり早稲田通り沿いの古い木造の下宿はもうなかった。当時は庭には井戸があり一階には老いた住人がいた。裏が大学構内で校舎も古く早稲田のバンカラな雰囲気がただよっていた。そんなことを思いながら歩いていると、時代をタイムトリップしたかのようなバンカラに出会い、苦笑。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川
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