2013年12月18日水曜日

文京区後楽から春日、小石川へ

◎TOKYO PHOTO KOISHIKAWA-KORAKU 1.12.2013









◎text
文京区の小石川後楽園を後にして、小石川税務署前から春日にある安藤坂で出た。休日のため道路は空いていて、道行く人も少ない。この坂は上れば伝通院前に、下ると神田川と目白通りに出る。坂の西側に安藤飛騨守の上屋敷があったことに因んで「安藤坂」とよばれるようになった。江戸時代から幅の広い坂道であったという。

坂沿いの古い建物は、シェアードオフィス&コ・ワーキングスペース「Andozaka COIN」。築50年の3階建ての建物をリノベーションしての会員制レンタルオフィスになっている。1階のイベントスペースはセミナー講習、展示ギャラリーなどに利用できて、“行動する読書会のネットワークREAD FOR ACTION”などと案内がある。

この周辺は明治維新の後、安藤飛騨守の屋敷跡地の大半を三井家が取得し、東京に於ける三井の拠点となったという。坂の東側にある区立第三中学校は元三井家の敷地跡地に建った。古いがゆとりのある敷地に昔からの大木や塀などが残っている界隈がある。

区立三中前交差点を左折して春日二丁目に入っていくと、古い塀の隣に「川口アパート(KAWAGUCHI APARTMENTS)」とかかれたヴィンテージマンションがある。1965年築の川口松太郎氏が作った高級マンションだという。川口松太郎氏は大映の重役で第一回直木賞作家、妻は女優の三益愛子さん。

川口アパート向かい側に永井荷風生誕の地の記念碑がある。明治26年飯田町に移るまで約13年、この地に住んだ。明治19年には黒田小学校(現区立五中の地)に入学し4年で卒業して旧竹早町の師範学校付属小学校に入学した、と書かれている。

路地を進んで本田労働会館前の金剛寺坂に出る。かなりの急坂。江戸時代にこの坂の西側、金富小学校寄りに金剛寺という禅寺があったことに因んで付けられた坂名。さらに進んで春日通りへ。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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