2013年10月31日木曜日

根津千駄木下町まつりと東京大学ホームカミングデイ

◎TOKYO PHOTO  10.2013








◎text
10月19日(土)、根津千駄木下町まつりと同じ日に、東京大学で“東京大学ホームカミングデイ”があったので出かけた。先に根津神社の根津千駄木下町まつりから。根津神社裏門から社殿西側の参道にかけてはフリーマーケット会場。衣類や雑貨も格安で大勢の人が品物を買い求めている。

表参道には模擬店や物産店が多く並ぶ。わたあめやお好み焼きコーナーの前では子ども連れの親子が列を作り、焼き鳥、フランクフルトコーナーからは香ばしい匂いが立ちこめる。地域の町会が出店している焼きそばやうどん、すいとんなどは大人気。たっぷりの野菜とこねた小麦粉が入ったすいとんはボリュームもがあってお昼に美味しく頂いた。

下町まつり会場を後にして、根津神社裏のS坂を上って東京大学へ。“東京大学ホームカミングデイ”は、卒業生が集まって同窓会を開いたり、学部ごとに様々なプログラムが企画されるイベント。東京大学の卒業生でなくとも講演会やフォーラムには参加できるとあって楽しみにしていた。

メインイベントの特別フォーラム「未知の領域に挑む」は、12時30分から赤門横の伊藤国際学術研究センターで行われた。パネリストは「ヒッグス粒子」発見の研究を現場で指揮した田中純一さん(東京大学素粒子物理国際研究センター准教授)と、体内時計などをテーマに生命システムの「時間」の解明に取り組む上田泰己さん(東京大学大学院医学系研究科教授)。モデレーターは藤原帰一さん。

今年のノーベル物理学賞は、1964年に「ヒッグス粒子」の存在を予言し、理論提唱を行ったふたりの学者に贈られたが、その発見には半世紀あまりかかった。ヒッグス粒子の存在を確かめるための実験は大規模なもので、日米欧などの国際チームがスイスの巨大な実験場で大型加速器「LHC」を使って実験を繰り返し、昨年7月ついに発見に成功した。その現場で日本チームの指揮をとっていた田中氏はまさに今をときめく人。訥々とした語り口で、「ヒッグス粒子」とは何か、発見にいたるまでの苦労などを語った。また「ヒッグス粒子」発見後の、標準理論では解明できない暗黒物質やダークエネルギーなど、今後の研究課題についても話された。

上田氏はシステムバイオロジー分野の若手のバリバリのエース。システムバイオロジーとは、システム工学の考え方や解析手法を生物学に導入し、生命現象をシステムとして理解することを目的とする学問分野とのことだが、難しい理論に全く頭がこんがらかってしまった。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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