新宿西口 撮影；2011.7.30

◎TOKYO PHOTO  ; SHINJYUKU NISHIGUCHI  30.7.2011

 

土曜日の午後の新宿西口。ヨドバシカメラのある西新宿一丁目は賑わっているが、高層ビル街は閑散としていた。この周辺を歩いたのは何年ぶりになるだろう。以前にもましてビルの過密度は増しているし、最近建てられたコクーンタワーというモード学園の入った奇抜なビルには驚いた。

もっとも古い建物が1970年の京王プラザホテルで40年以上が経っている。70年代には三角ビルと呼ばれる新宿住友ビルや、なだらかな形と白と茶色のツートーンカラーが特徴の損保ジャパン本社ビル、野村ビルやセンタービルなどが建てられた。80年代に入りまさに日本の経済が絶頂の頃、高層ホテルや大学などが次々と建った。バブル経済と呼ばれた西新宿周辺を含む再開発により、心ならずもこの地を離れた人も多くいたことだろう。

1990年代、2000年代とバブルの崩壊にもかかわらず建設ラッシュは続いた。なかでも最も話題を集めたのが東京都庁舎。その展望台へのぼった。震災後、海外からの観光客が少し戻ってきているのだろうか。中国や韓国などの家族連れで賑わっていた。

展望台から東京をながめる。都庁がまさに超高層ビルに囲まれているさまを実感できる。東京タワーが周囲の高層ビルに囲まれ、その役目を終える時を待つように小さく縮こまって見える。左に目を移すと東京スカイツリーがひときわ高くそびえていた。

photo ; 宇都宮 保
文；長谷川