昨年12月中旬、中野区松が丘にある区立の哲学堂公園に行った。公園の縁に沿って妙正寺川が流れている。川側から石段を上って園内に出ると、哲学堂という名にふさわしい古いが由緒ある建築物が多数保存されている。
哲学堂は、東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が明治37年(1904)、この地にソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った四聖堂(しせいどう)を建設したのがはじまりという。
別名・妖怪門とも呼ばれている哲理門を入ると、正面に四聖堂。右手に赤色塗り、六角形の形をした六賢台がある。六賢台には東洋的哲学人として、日本の聖徳太子・菅原道真、中国の荘子・朱子、印度の龍樹・迦毘羅仙の六賢が祀られている。
左手には哲学が宇宙の真理を研究する学問であるとの観点にもとづき作られた宇宙館と、絶対城と名付けられた圓了の蔵書を中心とした図書館などがある。これらの建物は春期・秋期の一時期と、月に一回公開されているとのこと。
妙正寺川の対岸には、「哲学の庭」という群像彫刻が点在する広場がある。釈迦やイエス・キリスト、ガンジーや聖徳太子など偉人の彫刻が置かれている。ハンガリー出身で晩年は日本に帰化した彫刻家ワグナー・ランドール氏が制作したもの。
正面口から入って直ぐの小さな売店で「哲学堂煎餅」を買う。甘辛い揚煎餅が疲れを癒してくれた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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