◎TOKYO PHOTO YANAKA-NEZU-SENDAGI ; 1.2014
◎text
千駄木三丁目の大給坂下にある小さな祠の前には、いつも猫がいる。アパートとの間のわずかな隙間に建てられているのは、坂下観音といい、如意輪観音像が安置されいている。大正時代、井戸を掘っている時に偶然出土したこの像を近所の人が自宅敷地内に奉っていたところ、地元の名士・大給氏が土地を提供し、近隣の人々が協力し堂宇を建てたという。
その観音様を見守るかのように佇む猫は、時に一匹であったり、二匹であったり。観音堂の脇には猫用のエサ皿が置かれ、それを食べて丸々太って優雅に日向ぼっこをして暮らす猫たち。通りかかる人は、声をかけたりなでたりして優しく接する。我々はここを“猫の軽井沢”と呼んでいる。
地元の人が買い物をする昔ながらの下町らしい商店街には、若い人が経営するオシャレなカフェやこだわりの雑貨店なども増え、観光客も多く訪れる。狭い路地のあちこちに、小さな店があるのも谷根千らしい。
昨日、東京芸大大学院のピアノ科の学位審査会公開演奏会におじゃました。誰でも自由に入って聞けるとあって、小さなホールの椅子は満席、年配の観客が多かった。後方には、ピアノ界では名の知れた教授陣がずらりと並んぶ。若い人の熱のこもった演奏、いいひとときを過ごした。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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