2014年1月31日金曜日

鴬谷から上野公園

◎TOKYO PHOTO FROM UGUISUDANI TO UENO-PARK 11.1.2014






◎text
谷中墓地の中を歩いて、御隠殿坂から根岸に出るのも散策コースのひとつ。根岸は鴬谷駅の北側にあって、中村不折の書道博物館や正岡子規旧宅の子規庵、初代林家三平の自宅を改装した資料館のねぎし三平堂など、見どころが多い。にもかかわらず、これらの場所は、あの有名な鴬谷駅前ラブホテル街に囲まれていて分が悪い。

鴬谷駅北口からホテル街の狭く路地を抜けて南口へ。まだ明るい時間帯から北口駅前にはいろいろな人が入り乱れていて、怪しい雰囲気。南口にあるガード下の古い飲み屋が密集する一角に出ると、立ち飲み屋さんの串焼きの香ばしい匂いも漂ってくる。周囲の飲み屋はまだ開店前で閉まったまま。

鶯谷駅南口は橋上駅舎。凌雲橋という名の古い橋の下を山手線、京浜東北線、宇都宮線・高崎線、常磐線がひっきりなしに通過する。橋の上から、ビルの間に東京スカイツリーを見ることができる。

鶯谷駅から忍岡中裏の新坂を通って、寛永寺霊園、東京国立博物館を抜けて上野公園へ。上野公園竹の台広場では今日も、ガンガン音楽を鳴らしてロックンロールを踊っている一団がいた。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2014年1月30日木曜日

1月、夕刻の谷根千

◎TOKYO PHOTO YANAKA-NEZU-SENDAGI ; 29.1.2014









◎text
少し日が長くなったとはいえ、午後4時を過ぎると夕日が大きく傾いて、最後の輝きを放つ時間になる。よみせ通りからさんさき坂を上って谷中方面へ。

全生庵を過ぎて少し進むと道路沿いに、鉢植えの梅の花が可憐に咲いている。谷中のヒマラヤ杉も夕日に照らされている。あかぢ坂(明治坂)の上からの夕日もきれい。

夕焼けだんだんの上からは、不忍通り沿いに建つマンションに夕日がわずかに照らされている様子が見える。午後5時。観光客は帰り急ぎ、地元の人たちが買い物をする時間。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2014年1月29日水曜日

1月の谷根千界隈

◎TOKYO PHOTO YANAKA-NEZU-SENDAGI ; 1.2014





◎text
千駄木三丁目の大給坂下にある小さな祠の前には、いつも猫がいる。アパートとの間のわずかな隙間に建てられているのは、坂下観音といい、如意輪観音像が安置されいている。大正時代、井戸を掘っている時に偶然出土したこの像を近所の人が自宅敷地内に奉っていたところ、地元の名士・大給氏が土地を提供し、近隣の人々が協力し堂宇を建てたという。

その観音様を見守るかのように佇む猫は、時に一匹であったり、二匹であったり。観音堂の脇には猫用のエサ皿が置かれ、それを食べて丸々太って優雅に日向ぼっこをして暮らす猫たち。通りかかる人は、声をかけたりなでたりして優しく接する。我々はここを“猫の軽井沢”と呼んでいる。

地元の人が買い物をする昔ながらの下町らしい商店街には、若い人が経営するオシャレなカフェやこだわりの雑貨店なども増え、観光客も多く訪れる。狭い路地のあちこちに、小さな店があるのも谷根千らしい。

昨日、東京芸大大学院のピアノ科の学位審査会公開演奏会におじゃました。誰でも自由に入って聞けるとあって、小さなホールの椅子は満席、年配の観客が多かった。後方には、ピアノ界では名の知れた教授陣がずらりと並んぶ。若い人の熱のこもった演奏、いいひとときを過ごした。

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2014年1月28日火曜日

上野公園で 関東甲信地区総合錦鯉品評会

◎TOKYO PHOTO Dappled carp competitive show  12.2013






◎text
昨年12月のはじめ、上野公園の竹の台広場で錦鯉品評会が行われていた時の様子。直径1〜2メートル程の臨時のブルーシートの展示プールに、出品された錦鯉が一匹ないし数匹入っていて、賞名が書かれているものや、値段が付けられたものもある。

生産者や愛好家が、手塩にかけて育ててきた錦鯉の成果を発表する場として開催され、「美しさ」の優劣を競うのが錦鯉品評会とのこと。錦鯉の価値や美しさとは何かは、素人にはよく分からないが、白地に赤色だけのもの、赤や黒色の入り混じったものなど模様もひとつとして同じものはない。

錦鯉の競りも行われていた。水を張ったビニール袋に入れられた小さな錦鯉が、台車に乗せられて、中央に設けられた通路をゆっくりと通っていく間に、両脇に座る人たちが次々に値段を言いあう。良い鯉はバンバン値がつり上がる。見物人も沢山集まって大盛況。

穏やかな冬の上野公園は、子ども連れの家族やカップルなどで賑わっていた。五條天神前広場では、ヘブンアーティストの森田智博さんの華麗な演技が行われていた。

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2014年1月27日月曜日

新宿区神楽坂 兵庫横丁、本多横丁、芸者新道、かくれんぼ横丁など

◎TOKYO PHOTO FRON KAGURAZAKA 11.1.2014









◎text
神楽坂通り商店街の東側には、神楽坂らしい小路や粋な店がたくさんある。兵庫横丁は石畳・黒塀・見越しの木々と、もっとも神楽坂らしい一角。「兵庫」の名は、中世期にこの辺りが武器・兵器に関係する郭だったことから来ているという。「SHUN 分家」、「神楽坂 幸本(よしもと)」、「旅館 和可菜」、「料亭 喜文」など老舗の趣のある料亭が並ぶ。

本多横丁は飲食店や専門店が並ぶ神楽坂を代表する横丁。かつて旗本・本多対馬守の屋敷があったことからこの名が付いた。本多横丁から芸者新道、かくれんぼ横丁に入ると、雰囲気が変わって和風の門構えの店々が並ぶ。どの店もセンスがあっておしゃれ。狭い路地は迷路のように曲がりくねっていたり、生き止まりであったり。

芸者新道、かくれんぼ横丁から神楽坂仲通りに出て、軽子坂へ。軽子とは軽籠持の略称で、今の飯田濠にかつて船着場があって、船荷を軽籠(縄で編んだもっこ)に入れ江戸市中に運搬することを職業とした人がこの辺りに多く住んでいたことから、軽子坂の名がつけられたという。

神楽坂の路地歩きを楽しんだあと、津久戸小学校、東京厚生年金病院の間を抜けて後楽園へ。

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2014年1月24日金曜日

新宿区神楽坂の路地歩き

◎TOKYO PHOTO FRON KAGURAZAKA 11.1.2014










◎text
見番通りから芸者小道に入ったところで、飯田橋駅の向こうの建築中の超高層ビル「飯田橋グラン・ブルーム」と「パークコート千代田富士見ザタワー」が聳える様子が見えて、東京理科大の建物との間に、熱海湯の煙突が見える。

こだわりのある店舗がそこかしこにあり、看板を見ながらの路地歩きが楽しい。鉄板焼きの「しこたま」、 イタリアンの「MATOI」、肉料理中心のカリフォルニアダイニング 「29 TWENTY NINE」、「おやじの唐揚げ 歩」「鉄板焼き 春波」…。

毘沙門天善國寺は神楽坂商店街の真ん中辺りに位置する。善國寺は今からおよそ四百年前、桃山時代末の文禄四(一五九五)年に徳川家康によって創建されたという。新宿区の山ノ手七福神めぐりの寺のひとつで、お正月はいつもにも増して多くの人で賑わう。

毎年夏には神楽坂まつりが開催される。狭い歩行者通路が露店と歩行者で身動きできない程いっぱいになり、メインイベントとして阿波踊り大会も開催される。

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2014年1月23日木曜日

新宿区神楽坂 見番横丁から芸者小道

◎TOKYO PHOTO FRON KAGURAZAKA 11.1.2014










◎text
小栗横丁から神楽坂通り商店街に出る。休日ともなると多くの人で賑わっている。商店の間の狭い路地を左折。小さな伏見火防稲荷神社があって、この通りを見番横丁と呼ぶ。

見番横丁は、芸者衆の手配や稽古を行う「見番」が沿道にあることから名付けられた。稽古場からは時折、情緒ある三味線の音が聞こえてくる…らしい。

見番横丁から、さらに左手の細い小路に入る。人がひとり通れる程の坂道で、芸者小道とも熱海湯階段とも称される粋な石畳の階段に続く。石段途中には「加賀生麩割烹 神楽坂前田」や「別亭 鳥茶屋」などの高級な老舗もあり、昼時、上品な中高年女性たちが出入りする。石段を下りると熱海湯の脇に出て、東京理科大学裏手の小栗横丁につながる。

この石段は、2007年のテレビドラマ「拝啓、父上様」の撮影地だったという。神楽坂の老舗料亭を舞台に繰り広げられたドラマで、嵐の二宮和也が主人公で倉本聰が脚本。少女の持ったダンボールからこぼれた無数のリンゴが、石段上からコロコロ転がってきて、それを二宮演じる板前の一平が受けとめる、という印象的なシーンがここ。

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