◎TOKYO PHOTO ; FROM HATSUDAI TO YOYOGIUEHARA 20.11.2011
東京オペラシティのある京王線の初台から千代田線の代々木上原まで歩く。このあたりは渋谷区の北西部に位置し、幡ヶ谷台地という武蔵野台地の末端にあたるところらしい。標高差があり一番高い所を京王線が走っている。地名は西原。昔は多くの谷が刻まれていて九十九谷(くじゅうくたに)と呼ばれていたという。
坂の多い街である。初台の方から坂をおりて幡代通りに出る。代々木中、西原公園を右手に見ながらゆるやかに坂をのぼる。元代々木町と西原の境には階段付きの坂もある。周辺の閑静な住宅地の至る所に相当な傾斜の急坂があり、変化に富んだ地形を感じながら歩く。
代々木上原駅前に出ると、駅の高架と向かい合って商店街と小さな小さな西原児童遊園地。高架をくぐって井の頭通りに出ると空が開け、雲の合間から夕焼けがのぞく。大きなけやきの木の隣に古賀政男音楽博物館とけやきホールがあり、その隣は日本音楽著作権協会(JASRAC)のビル。
ここから目黒区駒場が意外と近いことを知り、駒場公園や近代美術館、東大駒場を見ようと急ぐ。しかし着いた時はさすが暗くなってしまった。今回は諦めて、今にも雨粒が落ちてきそうな真っ黒な上空を睨みながら急ぎ足で渋谷駅に向かう。
photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川
0 件のコメント:
コメントを投稿