◎TOKYO PHOTO ; TOKYOOPERACITY NEW NATIONAL THEATRE 20.11.2011
甲州街道と首都高速が並行する初台駅の歩道橋を渡り、東京オペラシティの54階建て高層ビルに着く。特徴は何と言っても「ガレリア」と呼ばれるゆったりした半戸外空間だろう。広々とした贅を尽くした造りになっている。クリスマスの垂れ幕が色を沿える。
2階ロビー空間の中に、スッと立っているアントニー・ゴームリーによる立像。隣でウロウロする小さな女の子の姿が可愛らしい。上階へのエレベーターに乗るにはその脇を通っていく。天井から下がっている川上喜三郎の《エアーダンス》も刺激的なアートワークだ。またサンクンガーデンと呼ばれる円形劇場風の広場に立つ大きな人体像は、ジョナサン・ボロフスキーの《シンギングマン》。人体像が見上げているジャンボクリスマスツリーの周りで子どもたちが遊んでいる。
コンサートホールの正式名称は「東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル」。東京オペラシティビルの芸術顧問であった作曲家の武満徹の名前を冠する。地下1階から2階はレストランやショッピングフロア、7階から上はオフィスフロアになっている。ガレリアを境に新宿区と渋谷区に分かれていて、隣の新国立劇場は渋谷区本町に位置する。
新国立劇場はオペラ劇場、中劇場、小劇場の3つの劇場が設けられ、オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇の公演が行われる。この日も「天守物語」という泉鏡花原作の現代劇が開催されていた。ホールに入る赤絨毯も重厚で、日常の現実空間とは離れ異空間で味わう時間こそ贅沢ということだろうか。
photo ; 宇都宮 保
文;長谷川
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