2011年11月28日月曜日

港区汐留 撮影;2011.11.26

◎TOKYO PHOTO  ; SHIODOME 26.11.2011








見上げるとガラスの壁面が光を受け輝く。こちらのビルには隣のビルが写り、隣のビルにはこちらのビルが写る。そのデザインと威光を競わんばかりに眩い。

汐留シオサイトはJR新橋駅から浜松町駅までの区間で、JRの線路と首都高速環状線C2の間の東新橋一丁目にあたる地域。カレッタ汐留、電通本社ビル、パナソニック電工、日本テレビタワーなど30階、40階以上の超高層ビルが集積している。1995年(昭和61年)にこの地にあった国鉄の汐留貨物駅が廃止され、1995年(平成7年)に再開発が始まる。2002年(平成14年)に都営地下鉄大江戸線とゆりかもめの汐留駅が開業すると、翌年から次々にビルが竣工した。

ゆりかもめが高層ビルの間を縫うように進む。ゆりかもめの新橋駅とビル、ビルとビルはペデストリアンデッキと呼ばれる空中回廊で結ばれている。数々のショップやレストラン、アートな空間への出入りを容易にしている。

すぐ隣に浜離宮がありその向こうは東京湾。高層ビルの密集が東京湾からの涼風をさえぎったり、逆にビル風をおこしたりなど、ヒートアイランド現象の原因のひとつとなっていると指摘する人もいるようだ。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川

2011年11月27日日曜日

東銀座から汐留 撮影;2011.11.26

◎TOKYO PHOTO  ; FROM HIGASHIGINZA TO SHIODOME  26.11.2011





地下鉄東銀座駅から昭和通りを汐留方面に向かう。駅から地上に上がった三原橋交差点の角にあるのが、群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」。店内は群馬県産の特産品が並ぶ。おにぎりに入れると美味しい沢田農協の漬け物や、七福神あられ、旅がらすなどのお菓子類、地元では名酒と評判の水芭蕉や誉国光、船尾瀧に関東の華など。

この周辺にはアンテナショップが多数出店している。「おいしい山形プラザ」(銀座一丁目駅)、「いわて銀河プラザ」(東銀座駅)、「黄門マルシェ 〜いばらき農園〜」(銀座駅)、「おいしいさんぽ信州」(東銀座駅)、「加賀・能登・金沢 江戸本店」(日比谷駅)、「銀座熊本館」(銀座駅)など。中でも地下鉄日比谷駅に近い「かごしま遊楽館」の、揚げたてさつま揚げや2階食事処の黒豚の格安ランチが美味しい。

銀座のにぎやかな通りを背に、蓬莱橋の歩道橋で中央区から港区に変わる。前方に見えるのは、新橋駅汐留口にある巨大複合都市「汐留シオサイト(siosite)」の林立する高層ビル群。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川

2011年11月26日土曜日

初台から代々木上原へ 撮影;2011.11.20

◎TOKYO PHOTO  ; FROM HATSUDAI TO YOYOGIUEHARA  20.11.2011





東京オペラシティのある京王線の初台から千代田線の代々木上原まで歩く。このあたりは渋谷区の北西部に位置し、幡ヶ谷台地という武蔵野台地の末端にあたるところらしい。標高差があり一番高い所を京王線が走っている。地名は西原。昔は多くの谷が刻まれていて九十九谷(くじゅうくたに)と呼ばれていたという。

坂の多い街である。初台の方から坂をおりて幡代通りに出る。代々木中、西原公園を右手に見ながらゆるやかに坂をのぼる。元代々木町と西原の境には階段付きの坂もある。周辺の閑静な住宅地の至る所に相当な傾斜の急坂があり、変化に富んだ地形を感じながら歩く。

代々木上原駅前に出ると、駅の高架と向かい合って商店街と小さな小さな西原児童遊園地。高架をくぐって井の頭通りに出ると空が開け、雲の合間から夕焼けがのぞく。大きなけやきの木の隣に古賀政男音楽博物館とけやきホールがあり、その隣は日本音楽著作権協会(JASRAC)のビル。

ここから目黒区駒場が意外と近いことを知り、駒場公園や近代美術館、東大駒場を見ようと急ぐ。しかし着いた時はさすが暗くなってしまった。今回は諦めて、今にも雨粒が落ちてきそうな真っ黒な上空を睨みながら急ぎ足で渋谷駅に向かう。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川

2011年11月25日金曜日

東京オペラシティ・新国立劇場 撮影;2011.11.20

◎TOKYO PHOTO  ; TOKYOOPERACITY NEW NATIONAL THEATRE  20.11.2011









甲州街道と首都高速が並行する初台駅の歩道橋を渡り、東京オペラシティの54階建て高層ビルに着く。特徴は何と言っても「ガレリア」と呼ばれるゆったりした半戸外空間だろう。広々とした贅を尽くした造りになっている。クリスマスの垂れ幕が色を沿える。

2階ロビー空間の中に、スッと立っているアントニー・ゴームリーによる立像。隣でウロウロする小さな女の子の姿が可愛らしい。上階へのエレベーターに乗るにはその脇を通っていく。天井から下がっている川上喜三郎の《エアーダンス》も刺激的なアートワークだ。またサンクンガーデンと呼ばれる円形劇場風の広場に立つ大きな人体像は、ジョナサン・ボロフスキーの《シンギングマン》。人体像が見上げているジャンボクリスマスツリーの周りで子どもたちが遊んでいる。

コンサートホールの正式名称は「東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル」。東京オペラシティビルの芸術顧問であった作曲家の武満徹の名前を冠する。地下1階から2階はレストランやショッピングフロア、7階から上はオフィスフロアになっている。ガレリアを境に新宿区と渋谷区に分かれていて、隣の新国立劇場は渋谷区本町に位置する。

新国立劇場はオペラ劇場、中劇場、小劇場の3つの劇場が設けられ、オペラ、バレエ、現代舞踊、演劇の公演が行われる。この日も「天守物語」という泉鏡花原作の現代劇が開催されていた。ホールに入る赤絨毯も重厚で、日常の現実空間とは離れ異空間で味わう時間こそ贅沢ということだろうか。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川

2011年11月24日木曜日

代々木から初台 撮影;2011.11.20

◎TOKYO PHOTO  ; FROM YOYOGI TO HATSUDAI  20.11.2011









代々木公園の参宮橋門から初台のオペラシティを目指して歩く。線路伝いの細い通りは駅への近道。小田急電鉄の特急えのしまが真横を通り過ぎる。小田急線の代々木八幡駅、地下鉄千代田線の代々木公園駅はすぐ近く。線路を渡り坂道を上ると、木立が鬱蒼する中にこじんまりした代々木八幡宮がある。

山手通りに出る。地下には中央環状線C2が走っているため、その排気口らしき高い塔が2本たっている。山手通りは拡幅工事が行われていて、道路も歩道も随分広がるようだ。交通渋滞の緩和や大地震に備えた環状道路の確保、火災延焼防止帯としての役割も担う。環境に配慮し街路樹を植えたり、電線の地下化も行われるという。

初台駅にむかうのに「初台商盛会」という商店街を通る。目の前の東京オペラシティを見上げる格好になるが商店街はごく庶民的。安売りのドラックストアや小さな個人商店が並び、生活に必要なものは揃っている。高層ビル群のある西新宿の隣にありながら、幹線道路から一歩中に入ると静かな住宅地になっているのはいかにも東京だ。

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川

2011年11月23日水曜日

晩秋の代々木公園(2) 撮影;2011.11.20

◎TOKYO PHOTO  ; THE YOYOGI PART OF LATE AUTUMN NO.2 20.11.2011







青空の休日、代々木公園は子ども天国。公園内にはサイクリングコースもある。大人用は一時間まで200円、子ども用は100円で自転車を借りる事もできる。ヘルメットにサングラス、自分にぴっ たり合った自転車に乗る姿がいかした小さな男の子をみつけた。お父さんに了解をもらって思わずシャッターを切る。かっこよく決まってるヨ!

水辺の広場ではヘブンアーティストが大きな風船の中に出たり入ったりして、汗だくで賑やかに子どもたちを楽しませている。中央広場のヘブンアーティストは外国人のピエロ。見物の外国人の子どもたちも参加して一緒に遊ぶ。自分の姿ほどもある大きなシャボン玉を追いかけながら歓声をあげている子どもたちのグループもいて、みんな楽しそうだ。

ヘブンアーティストは、2002年に東京都の石原都知事により創設された大道芸人公認制度のこと。主な活動場所は、上野公園や代々木公園、東京国際フォーラム、井の頭公園など。東京都が審査を行い、オーディションで合格した大道芸人に対してライセンスが発行され、それらの場所で活動できるという。ヘブンアーティストたちにとっては、多くの見物人からの笑いや拍手が芸の励みに、そして投げ銭が生活の糧になる。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川