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文京区の本駒込一丁目歩道橋の下に天栄寺という寺があり、その入口脇に「駒込土物店跡(こまごめつちものだなあと)」の標識が立っている。江戸時代には神田、千住と並ぶ3大青果市場のひとつで、土地の人々からは"駒込辻のやっちゃ場"と呼ばれ親しまれたという。近くの富士神社一帯は駒込ナスの生産地として有名で、大根、にんじん、ごぼうなどの土のついたままの野菜(土物)が取り引きされたことから、土物店(つちものだな)といわれた。
ここから白山上の交差点まで、白山上共栄会という商店街が斜めに走っている。狭い通りだがリサイクルショップ、居酒屋、カフェ、八百屋、精肉店、花屋、食堂など小さな店が並び、昔ながらの商店街の雰囲気を残している。道沿いには徳性寺や潮泉寺の寺もあり、緑が残された落ち着いた通り。
白山上交差点までくると、旧白山通りと大観音通りと白山上共栄会の通りが五叉路になっていて、車も人通りも多い。交差点付近は歩道が狭いうえ、COOPや三徳のスーパーやさまざまな商店、飲食店が連なっていて活気がある。
旧白山通りの坂を下ると都営三田線の白山駅前。歩いて数分のところにある東洋大学の学生たちが列をなして駅に入る。学生生活に少し慣れた新入生たちがこぞって学校に通うためか、駅から学校までの道々に警備員の人が複数立って誘導している。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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