2013年6月28日金曜日

港区北青山の路地 クレヨンハウスから青山通りへ

◎TOKYO PHOTO JINGUMAE,KITAAOYAMA ; 8.6.2013










◎text
青山セントグレース大聖堂の前から表参道方面に進むと、右手に子供の絵本とおもちゃの店「クレヨンハウス」がある。クレヨンハウスは元文化放送アナウンサーで作家の落合恵子さんが、文化放送退社後の1976年(昭和51年)に開いた。子どもの絵本に関するイベントや、『原発とエネルギーを学ぶ朝の教室』の講座なども月一回開催されている。地下一階にはオーガニックレストランも併設されていて、テラス席には本を広げてゆったりくつろぐ女性の姿が多い。

クレヨンハウスの先を右折して路地に入っていくと、小さな手作りパン屋さんを見つけた。国産小麦天然酵母パン「プテイSORA」とある。くるみの入った全粒粉カンパーニュを頂いたが、噛み応えがありしっとりとして奥深い味。翌日焼いて頂くとサクッとしてさらに美味しかった。
 
路地の裏にもテラスのあるオシャレなカフェがある。客も通りを歩く人もみな颯爽としていて、サングラス姿もさまになっている。青山通り沿いの「ナチュラルハウス (Natural House)」の店先には美味しそうなオレンジが積まれていたが、値段は普通のスーパーの倍もする。表参道駅は目の前。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2013年6月27日木曜日

渋谷区神宮前、港区北青山の路地界隈

◎TOKYO PHOTO JINGUMAE,KITAAOYAMA ; 8.6.2013







◎text
青山通りから奥に入って北青山の路地を歩く。神宮前5丁目と北青山3丁目の境の路地を入って行くと、全面ガラス張りのブティックやカフェなど、こだわりのショップが多い。店員さんも皆お洒落。

着物・ファッションデザイナーの紫藤尚世さんのショップ「SHITO HISAYO」が路地沿いにあって、色合いや素材も現代風の斬新なデザインの看板がひときわ目立つ。多くの有名人の着物も手がけているという。

その先を右折すると、高さ28メートルのゴシック様式の尖塔が見えてくる。住宅地の間に突然、青山セントグレース大聖堂の仰々しい外観が現れ目を奪われる。ちょうど結婚式の記念撮影の真っ最中。華やかな雰囲気に包まれていた。

大聖堂の前にはショッピングモールの「ポルトフィーノ」がある。ゆとりある木のデッキを囲むように地下1階から地上2階建ての高級感ある新しい建物だが、空いているテナントもあってやや寂しい。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2013年6月26日水曜日

樋口一葉終焉の地から西片、白山(文京区)

◎TOKYO PHOTO FROM THE PLACE OF ICHIYO'S DEATH TO NISHIKATA.HAKUSAN ; 15.6.2013











◎text
都営三田線春日駅から白山通りを北に向かって白山方面に歩いて5、6分、紳士服のコナカの入口右に樋口一葉終焉の地の碑がある。スーツの飾られたショーウィンドウの脇にあって目立たず、通りすぎてしまうところだった。

現在この場所は文京区西片1-17-8だが、当時は丸山福山町4番地。一葉は下谷区竜泉に10か月住んだ後、明治27年(1894)にこの地に居を移した。うなぎ屋の離れで、6畳2間と4畳半の3間、庭にはがけの湧水で造られた池があったという。この時期「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」「ゆく雲」など代表作を次々に書いて、”奇跡の2年”といわれている。しかし、一葉は結核のため24歳の若さでこの地で生涯を閉じた。

その家は裏側の阿部屋敷の崖に接するように建っていたが、明治43年8月台風の時の崖崩れによって倒壊してしまった。文学碑は昭和27年土地所有者の笹田誠一氏の私費よってに建てられたという。日記以外の表面の文字と裏面の文字は平塚らいてうの書。撰文は野田宇太郎、岡田八千代とのこと。

すぐ先にあるホームセンターのオリンピックから右に折れ、丸山福山児童遊園の裏手をぐるっと廻り込む急坂が「新坂(福山坂)」。坂の上の台地にあった旧福山藩主阿部屋敷に通じる坂を新しく開いたということで、「新坂」と呼ばれる。そちらへは廻らず、昔ながらの富士見湯などを見ながら真っ直ぐ進み、途中を右折した。狭い路地にある「曙坂」と掘られた古い石碑のある階段を上る。住宅地にあるこの坂は西片と白山を結び、通学や買い物などに利用される、地域住民しか知らないようなひっそりした坂。自転車でもうまく下りる。

誠之小学校は旧福山藩江戸藩校「誠之館」跡に建つ歴史のある小学校。「誠之館」は福山藩が江戸詰めの藩士の子弟のために設けた藩校。「学制」公布により小学校制度が発足して間もない明治8年(1875)、 福山藩の阿部家から資金、敷地の一部を譲り受けるなどして開校したのが「誠之小学校」という。平塚らいてうや宮本百合子なども誠之小学校の出身。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2013年6月25日火曜日

神田神保町の専修大学から東京ドームシティへ

◎TOKYO PHOTO FROM SENSYU UNIVERSITY TO TOKYO-DOME ; 15.6.2013











◎text
靖国通りの専大前交差点から専大通りへ。通り沿いの小さな広場に、私立専修学校と掲げられた黒門が復元されている。1880年(明治13)に現在の中央区銀座で開校した「専修学校」(専修大学の前身)は、1885年(明治18)に神田に移転。その後、神田キャンパスを増築する際に、校門を旗本屋敷の黒い冠木門(柱の上方に横木を渡した屋根のない門)にしたところから、当時、東大の「赤門」に対して「黒門」といわれたという。この門をくぐった先には、専修大学神田キャンパスがある。

西神田の交差点を渡って路地に入ると、簿記や税理士などを要請する専門学校・大原学園の校舎が点在している。西神田公園の隣には25階建てのマンション「西神田コスモス館」が聳える。千代田区の区営住宅で中には西神田児童センターや保育園なども入っている。

水道橋を渡って東京ドームシティへ。駅前の交差点から東京ドームシティに次々に女性たちが入っていく。何ごとかと思っていたら「東方神起 LIVE TOUR」とのこと。ドーム周辺は入場を待つ人であふれていた。小さな子ども向けのアトラクションでは親子連れが楽しんでいる。

ラクーアガーデンステージでは若い女性グループの握手会が行われていた。並んで待っているのは若い男性ばかり。メンバー全員が仙台在住という5人組の「Dorothy Little Happy」。地方で人気者になって東京へ…というスタイルは、NHKの朝ドラ「あまちゃん」と同じ?

文京区役所前の富坂下交差点から小石川1丁目の路地に入る。ビルに囲まれた狭い通路に、人の気配のない家やわずかに住んでいるらしいアパートもあって、古い建物の塀に“この区域は市街地再開発事業が進行中”の看板が貼られていた。東京都から「春日・後楽園駅前地区市街地再開発」の許可がおりて、南、北、西と三つの街区に住宅、事務所、店舗を併用した同じような高層ビルが建つという。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

2013年6月24日月曜日

水道橋から神田神保町を経て九段下

◎TOKYO PHOTO FROM SUIDOBASHI  TO KUDANSHITA ; 15.6.2013








◎text
水道橋駅東口前に出る。神田川に架かる水道橋の欄干に、蔓状の雑草に覆われているがレリーフが建てられていて、昔の神田上水の掛樋(かけひ)が描かれている。その脇には夜になるとラーメン店になるらしい古い屋台が置かれている。川を覗くと小舟が遊覧していた。

中央線と総武線が行き交う線路をくぐって、白山通りを神保町方面へ進む。駅前に昨年改修されたばかりという東京歯科大病院、今年9月から開校する東京歯科大水道橋校舎の外構工事が進められている。白山通りの両側には日本大学の校舎が幾つも建っている。日大のキャンパスは東京のほか学部によって千葉や埼玉、福島、静岡などにある日本一のマンモス大学。法学部と経済学部はここ三崎町にあり、道沿いのマップには20以上ものキャンパスが案内されている。

学生街らしく古本屋や安価な飲食店などが並び、若者が多く行き来する。真っ直ぐ進んで神保町交差点から、周辺の古書店をウロウロする。古い映画や演劇、スポーツや美術書などの雑誌やパンフレットが並べられた店を覗く。九段方面から暑い日差しが容赦なく照りつけるので、日陰の路地を選んで歩く。猫も路地でべったり、のっそり。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa