2014年6月4日水曜日

台東区根岸 御隠殿址から根岸二丁目、三丁目界隈

◎TOKYO PHOTO FROM NEGISHI TO SHITAYA 18.5.2014











◎text
鴬谷のホテル街を抜けた辺りに根岸薬師寺と看板のある天台宗の寺院があった。ここはかつて御隠殿址だったとして知られている。御隠殿はかつて輪王寺宮の別邸だったところ。敷地は三千坪以上、入谷田圃の展望と老松の松の林に包まれた池をもつ優雅な庭園で、ここから眺める月は美しかったと言われている。

輪王寺宮は、一年のほとんどを上野の寛永寺本坊で公務に就き、この御隠殿は休息の場として利用したとのこと。御隠殿は彰義隊の戦いによって焼失し、いまはその面影はどこにもない。輪王寺宮が寛永寺と御隠殿を往復するために設けられた谷中墓地内からJRの跨線橋へ至る御隠殿坂の名前に、その名残りを留めるのみ。

根岸薬師寺から鶯谷に向かう路地に、襖引手資料館の看板が。入口のショーケースを覗くと、複雑な装飾が施された珍しい引手が並んでいる。一つひとつ手作りの丁寧な仕事。

ねぎし三平堂を見てから、尾久橋通り、尾竹橋通りを渡る。レトロな台東区循環バス「めぐりん」が一方通行の狭い通りをトコトコ走っている。通り沿いのマンションの塀から、上部は切られてしまった古い木がはみ出している。根岸4丁目の交差点まで来た。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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