◎TOKYO PHOTO YANAKAGINZA-YOMISEDORI ; 8.2013
◎text
猛暑日の続く谷中の夏、夜になっても気温は下がらない。こんな日は外に出て夜風にあたって、と思うが微風すらもなく…。夕焼けだんだんを下りて谷中銀座に入ってすぐの所、小さな店内に江戸小物と古今亭志ん生一家のグッズが所狭しと並ぶ店「多満留」がある。落語のBGMが流れ、夜になると志ん生、馬生、志ん朝の提灯や写真がひときわ浮かびあがる。
店のご主人は志ん生一家のことを嬉しそうに話してくれた。志ん生師匠は谷中銀座の裏手に住んでいて、谷中銀座界隈の古くからの店はみな師匠によくしてもらったという。志ん生の長男の金原亭馬生は50代で、次男の古今亭志ん朝は60代で亡くなってしまったが、志ん生、馬生、志ん朝親子に並ぶ落語家はもういない、と。
夕焼けだんだんの上では、近所の子どもたちが賑やかに花火をしている。子どもたちにとって貴重な思い出がまたひとつ刻まれる。
夜9時を過ぎると、谷中銀座もよみせ通りも人通りは減って、街頭に照らされた看板と飲み屋の提灯が浮かび上がる。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html
photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
0 件のコメント:
コメントを投稿