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鷗外記念館から薮下の道を進むと、日本医科大学の校舎の間を抜けて根津裏門坂に出る。裏門から根津神社に入って参道を歩く。銀杏の黄色と赤く色付いた桜の葉のコントラストが美しい。
根津神社は元は徳川の六代将軍家宣(いえのぶ)の旧甲府藩邸があったところ。第5代将軍綱吉が兄綱重の子の綱豊(のちの家宣)を養嗣子に定めたため、綱豊が江戸城に移った。その後綱吉の命で城趾に宝永3年(1706年)、社殿が建てられた。本殿・幣殿・拝殿が1つにまとめられた権現造の形式で、いずれも重要文化財になっている。
都心の真ん中にあって、広々した緑豊かな由緒ある根津神社は、森鷗外や夏目漱石、宮本百合子、高村光雲など多くの作家たちの文学作品中に「根津権現」の称で登場する。皆この近くに暮らした作家たちである。ちょうどこの日、境内で七五三の親子づれに出会った。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko
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