2013年8月9日金曜日

文京区小石川 善光寺・慈眼院・伝通院界隈

◎TOKYO PHOTO KOISHOKAWA-DENTSUIN ; 3.8.2013







◎text
文京区小石川3丁目には善光寺から慈眼院、伝通院へとつながる善光寺坂があり、寺の名が坂名になっている。善光寺は、慶長7年(1602)に伝通院の塔頭縁受院として創建された。明治17年(1884)に善光寺と改称し、信州の善光寺の分院になったという。由緒ある赤い山門が特徴的で、石塀には寄進者の名前が彫り込まれている。

一段高くなった崖上は慈眼院(じげんいん)。石段を上って行くと本堂前には大きな桜の木がある。広々として落ち着きのある寺。澤蔵司稲荷が祀られていて、澤蔵司は僅か三年で浄土宗の奥義を極めたという伝通院の秀才修行僧。寺の前にはこの澤蔵司の魂が宿るとされる大きな椋の木がある。この木をよけるように道路が造られている。

この木の前には幸田露伴の住む蝸牛庵があった。露伴は二階の書斎からこの椋の緑を眺め、仕事の疲れを癒したという。現在も露伴の孫の青木玉氏が暮らし、著書『小石川の家』はここでの露伴と娘・文の日常が孫の視線で描かれている。

伝通院は徳川将軍家の菩提寺として知られている。山門は昨年3月に落慶法要が行われたとのことでまだ真新しい。参道も墓地も広々している。徳川家康の生母・於大の方をはじめ、ニ代将軍秀忠の娘・千姫、徳川家光の正室・孝子、於奈津の方、初姫など多くの徳川家の子女たちが眠る。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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