東京都市モノローグ

2015年4月19日日曜日

4月谷根千暮らし４年目

◎TOKYO PHOTO YANAKA-NEZU-SENDAGI ; 12.4.2015

谷根千に住んで４年目になる。東京をあちこち歩いているが、この街のバランスの良さを改めて感じている。高齢者も多いが若い人もいて小さな子どもも多い。日中買い物しているのは高齢のおばあちゃん。夕方になると自転車に子どもを乗せている若いお母さん、ときどき３人引き連れている綺麗なお母さんもいて、忙しそうに買い物をしている。小さな公園からは子どもの声が心地よく響く。まさに老若男女だ。

休日には観光客が押し寄せる谷中銀座は、古い店が多いが新しい若いオーナーの店もあって繁盛している。谷中銀座に交わるよみせ通りも、老舗から最近できた店など様々。若者を中心としたイベントや、古くから変わらない祭りや行事など、新旧がほどよく入り交じる。周辺にも、若者が古民家を再生してこだわりの店舗を手掛けるケースも増えていて、路地の奥にそんな店を見つけるのも楽しい。

寺町だから空間の多くは墓地になっているが、周囲に街に不釣り合いな建物は建たない。寺々はどこも草木を植え、緑が多く落ちついた佇まいを見せる。戦災を免れたことで路地や古い家々が残り、家の軒先には花が咲き、猫がのんびり暮らし、犬が飼い主と一緒に散歩している。

最近とみに増えているのが欧米の観光客たち。谷中墓地でも多く見かけるようになった。誰もが安心してゆったり歩けるこのエリアの豊かさを満喫しているのは彼らかもしれない。