◎text
都電雑司ヶ谷駅に都電がゆっくり入ってきた。踏切で電車が通り過ぎるのを待つ若者たちものんびりしている。サンシャインシティへの最寄駅となる東池袋四丁目駅から都電雑司ヶ谷駅までは、緩やかにカーブした約200メートルほどの距離。サンシャイン60や再開発で建てられたタワーマンションが向こうに聳える。
雑司ヶ谷霊園に沿って建っている家々には、昔から住んでいる人たちの暮らしがある。霊園の前ということで石材屋さんが並び、床屋さんもある。古いアパートが並ぶ狭い路地をぬけると、頭上を走る首都高池袋線と首都高に並行して走る日出通りに出る。
通りを渡って、護国寺の広い敷地の塀越しに沿って歩くと開運坂に出る。開運坂下の交差点を通過して路地に入っていくと、豊島区と文京区の区境になっている。戸建て住宅とアパートの間の狭い階段は抜け道になっているのか、上っていくと新大塚駅前の通りに出た。
地下鉄丸の内線新大塚駅前は、まだ古くからの商店街やアーケードが残っていて、ホッとする懐かしさがある。大塚公園を抜けて大塚４丁目の路地を歩いて、不忍通り、千石まで来た。動物達の絵を車体いっぱいに描いた都営バスが走っていた。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; Utsunomiya
text；Hasegawa
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