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東大の鉄門から春日通りに出たところに「江戸あられ 竹仙」の小さなお菓子屋さんがある。昔ながらの趣のある建物で、ドアノブを回して入ると一人で一杯になりそうなスペース。店内のショーケースの中には可愛らしいアラレや素朴な煎餅が並んでいる。
湯島方面に進んだ左手に麟祥院の門が見えてくる。麟祥院は徳川家光の乳母として知られる春日局の菩提寺。寺の周囲にカラタチの生垣をめぐらせていたので「からたち寺」とも呼ばれる。また明治20年（1887年）に井上円了が、この寺の境内の一棟を借りて東洋大学の前身である「哲学館」を創立したことから、東洋大学発祥の地でもある。境内には石仏が並ぶ。
春日通りに出て湯島天神方面へ。湯島には老舗が多い。通り沿いのすき焼き専門店「江知勝（えちかつ）」は創業130年とのこと。ゆったりとＳの字にうねる切通坂を下る坂の途中に、湯島ハイタウンの２棟のマンションが並ぶ。
マンションが竣工したのは1970年。総戸数394戸、16階建て。当時日本初の超高層住宅として人気を集め、発売後１週間で完売したという。現在もなおヴィンテージマンションとしての風格を漂わせている。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/
◎東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; Utsunomiya
text；Hasegawa
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