台東区谷中6丁目にある大泉寺の桜が満開。山門のすぐ内側にある大木から、駐車場にまで大きく広がった枝に咲く桜は見事という他ない。
山門をくぐると正面に本堂、左に客殿、右には墓参用休憩所や水屋などが配されている。この大泉寺、明治の日本美術勃興期の大切な舞台ともなった。
谷中は岡倉天心が暮らし、日本美術院を旗揚げした地でとして知られる。明治31年、美校校長の職にあった天心は、怪文書により誹謗中傷の餌食となって校長辞任に追い込まれた。天心を慕い、この事件に憤慨した橋本雅邦、高村光雲ら教授34名は総辞職することを決意し、声明を発表した。その一大事に集合した場所が、大泉寺だった。
大泉寺は、慶安元年、西暦で言うと1648年に神田北寺町から現在地に移ってきたとのことだが、大火や震災など幾度となく災禍にあい、復興再建を果たし、現在に至る。
◎photograph UTSUNOMIYA TAMOTSU
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◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa
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