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夕日が傾く時間になって、文京区目白台にある新江戸川公園に着いた。閉園までさほどの時間がないため、ゆっくりもできない。新緑が庭園の美しさを際立たせている。２月の大雪の影響だろうか、池の南側にある折れてしまった松の木が痛々しい。
この一帯は江戸時代中頃まで幕臣の邸宅があった所で、幾度かの所有者の変遷を経て、明治時代には細川家の本邸となった。その後、東京都が公園として開園し、1975年に文京区に移管されて現在に至るという。
豊富な湧水を生かした回遊式泉水庭園の落ち着いた佇まい。素朴な武家庭園の面影がいまも残る。池の周囲には様々な木が植えられ、秋にはヤマモミジやハゼノキの紅葉がさぞ美しいことだろう。
新江戸川公園北側の台地の上には旧熊本藩細川家代々の宝物を展示している永青文庫があり、また椿山荘や芭蕉園とも隣接していて、一帯は江戸時代からの史跡が残る由緒ある場所。坂を上って目白台運動公園に出る。
◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; Utsunomiya
text；Hasegawa
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