2012年11月9日金曜日

番外編 信州鹿教湯温泉 薬師堂

◎TOKYO PHOTO SHINSHU SHIKSYU_YAKUSHIDO ; 2.11.2012




◎text
鹿教湯温泉の薬師堂は渓谷にかかる五台橋を渡って石段を上った先にある。ゆっくり階段を進むと苔むした藁葺き屋根が見えてきて、徐々に全体像が現れる。苔の間に雑草も生えている。お堂の中には小さな薬師如来が安置されていて、無病息災と病気平癒の仏様として厚い信仰を集めている。

薬師堂の横には何体もの石仏が並び、土台に家族の健康・長寿や一家の繁栄を願う言葉と名前が刻まれている。平成14年、15年頃建てられたものらしい。小さな橋を渡ると文殊堂の境内に出る。隅の方に仏像が二体。穏やかで端正な顔立ちをしていて耳が肩まで届くほど垂れ下がり、髪は一方は螺髪型もう一方は丸刈り。

色づいた裏手の山々も薬師堂も仏像も、午後の柔らかい光に神々しいまでに照らされている。

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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年11月8日木曜日

番外編 信州鹿教湯 文殊堂と鹿教湯温泉

◎TOKYO PHOTO SHINSHU SHIKAYU-MONJYUDO ; 2.11.2012












◎text
丸子町を通過して国道254号の鹿教湯トンネルの手前を鹿教湯温泉方面へ。鹿教湯温泉は江戸時代から湯治湯として知られている。紅葉に染まった山々に囲まれて、静かな落ち着いた佇まいの温泉街だ。

観光協会の入った交流センターで資料をもらい温泉街を歩く。お土産、食事・喫茶などが集中するのは交流センターから文殊の湯までの道。宿は家庭的な宿から贅沢な旅の宿まで周辺に22軒ある。自炊・半自炊や長期滞在が出来る宿などもあり湯治客にも対応している。

文殊の湯は湯端通りの坂を下り、文殊堂ヘ向かう五台橋のたもと、内村川の流れる渓流沿いにある。5つの源泉からわき出る高温の湯を混合し、湯もみした状態の肌にやさしい湯が送られてくるということで、色づいた木々を眺めながら入る温泉は、身も心もほぐしてくれる。

ベンチが置かれ屋根のついた五台橋から文殊堂への46段の石段を登る。入口両側には夫婦杉の巨木がそびえる。文殊堂は江戸中期の元禄14年(1701)に着工し、宝永6年(1709)に完成したとの記録が残されていて、県宝ともなっている貴重な建物とのこと。歴史を刻んだ由緒ある文殊堂が木漏れ日に映える紅葉を一層際立たせている。

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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年11月7日水曜日

番外編 信州丸子の里

◎TOKYO PHOTO SHINSHU MARUKONOSATO ; 2.11.2012








◎text
信州への旅に出た。上田市から国道254号を松本方面へ。のどかな田園風景と紅葉の始まった山々に目を奪われる。しなの鉄道大屋駅前から152号を下って、丸子町の商店や住宅、学校など密集する地域を過ぎると、山あいの静かな通りになる。

背後に色づいた山をひかえた集落はシーンと静まりかえっている。青空に浮かぶ雲、古いえんじ色の屋根の物置小屋、柿の木、石で積み上げられた塀…とまるで映画のワンシーンに出てくるような光景。地図を見ると独鈷山(とっこさん)という全山が鋸の刃のように切り立った特徴のある山が集落の先にあり、その山の向こうは塩田平、別所温泉になる。

集落の手前には大豆畑が広がり、実がすっかり熟して刈り時を迎えている。知らなかったが、大豆と枝豆は同じ種から出来ていて、大豆の成長途中の未熟なときに収穫すると枝豆として食べることができ、収穫しないでそのままにしておくと大豆へと成長するとのこと。

川沿いのすすきが太陽の光を反射し輝く様子に見とれながらしばらく進むと、集落がとぎれる頃、鹿教湯温泉への入口に着いた。

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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年11月6日火曜日

銀座から薄暮の京橋、日本橋

◎TOKYO PHOTO  FROM GINZA TO KYOBASHI , NIHONBASHI ; 25.10.2012










◎text
フォーエバー21やユニクロの大型店が出店し、銀座は「原宿化」したと言っても、薄暗くなって店に灯りがつく時間になると、銀座は大人の街になる。三越や松屋に出入りするのはおしゃれな中高年が多い。シャネルやティファニーなどの高級ブティックが通りに面して建ち、路地に入ると個性的でおしゃれな店が並ぶ。

銀座の隣は京橋。日本橋と銀座に挟まれた一丁目から三丁目までの狭いエリアながら、この周辺はいま再開発が進められ建設ラッシュになっている。東京メトロ銀座線の「京橋駅」直結となる24階建ての京橋3-1プロジェクト、すぐ近くで建設中のホテルとオフィスの21階建て複合ビル「京橋トラストタワー」など。

京橋二丁目にある明治屋京橋ビルは昭和8年に建設され、イタリア・ルネサンス様式を取り入れた秀逸な建築デザインとして知られる。設計は曾禰中條建築事務所。曾禰達蔵は同郷の辰野金吾とともにジョサイア・コンドルに学んだ日本人建築家の第1期生。後輩の中條精一郎とともに設計事務所を開設した。中條精一郎の長女・百合子は17歳で小説『貧しき人々の群』を著し、天才少女と呼ばれた宮本百合子。曽禰中條建築事務所は都市を飾る数多くのオフィスビルを世に送り出した。

日本橋三越前に出る。改修のため建物全体に覆われていたシートが外され、老舗の風格を余すとこなく見せてくれる。ショウウィンドウの豪華なディスプレイに思わず足を留めて見入ってしまう。

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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年11月5日月曜日

丸の内丸ビルから有楽町

◎TOKYO PHOTO FROM MARUBIRU TO YURAKUCHO ; 25.10.2012











◎text
丸の内の丸ビル前まで来ると、2階建てのはとバスが前を通り過ぎた。東京駅丸の内改札から線路沿いに、はとバス乗り場がある。国会議事堂、浅草から東京スカイツリー、東京タワーと六本木ヒルズ、お台場や横浜など、はとバスにはさまざまなツアーが用意されている。バスの上から東京を眺めるのも一興だろう。

JPタワーや三菱ビル、丸の内パークビル、三菱東京UFJ本店ビルなど新しい高層オフィスビル前を通って、東京国際フォーラムからビッグカメラ前に。ビッグカメラ前では店員の呼び込みや宣伝音楽が賑やかで、多くの人が行き交う。

有楽町駅ガード下は神田や新橋のガード下と並んで、昔ながらの雑多な光景が今も残るスポット。焼き鳥屋、もつ焼き屋などの居酒屋が狭い空間にびっしり並ぶ。日が暮れるとともに、仕事を終えたサラリーマンやOLたちが酒と焼き鳥を目当てに憩い、昼とは別の表情に変わる。

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text;Hasegawa Kyoko