2014年9月25日木曜日

上野学園にて「矢部達哉。ヴァイオリンの詩人」

◎text
昨夜、上野学園にて矢部達哉バイオリン演奏会が行われた。上野の山文化ゾーンフェスティバルの一環。「矢部達哉。ヴァイオリンの詩人」と題し、19時から約1時間の濃密な演奏会だった。

ヴァイオリン:矢部 達哉(上野学園大学教授)
ピアノ:安部 可菜子(上野学園大学助教)

◎プログラム
タイスの瞑想曲/ジュール・マスネ
ヴァイオリンソナタ ヘ長調 作品24「春」/ベートーヴェン
夢のあとに/フォーレ
ヴァイオリンソナタ 第1番イ長調 作品13/フォーレ

透明で瑞々しく、それでいて柔らかくまろやかな音色に魅了された。円熟した風格のある演奏に、ゆったり身を任せた幸せな時間だった。

アンコールはフォーレの子守歌。消音機を取り付けてのささやくような美しい子守歌だった。スパイスが効いた軽妙なトークもよかった。演奏の最後に、“演奏したバイオリンは世界の名器、あのストラディバリウス。自分の演奏はともかく、バイオリンが素晴らしかったと言ってもらえたら満足”と言っていた矢部さん。ストラディバリウスがバイオリンの名手によって縦横無尽に謳ってくれた。

text;Hasegawa

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