2013年6月13日木曜日

渋谷区神山町から松濤

◎TOKYO PHOTO SHIBUYA-KAMIYAMA,SHOTO ; 8.6.2013











◎text
渋谷のNHKと税務署の間を神山町、松濤方面に。神山町から松濤に入ったところにある観世能楽堂の前から、右に廻り込んで進むとニュージーランド大使館前に出る。この近辺には大物政治家の家もあるらしい。

界隈には広い敷地の豪華な戸建てや、億ションと思われるようなマンションが並ぶ。神山町と松濤は高台になっていて、坂道をわざとクネクネカーブさせて、車のスピードがでないように作られた道になっている。新しいマンションには幾つもの防犯カメラが備え付けられている。

坂道を下りて来ると鍋島松濤公園に出る。湧水池を中心に木々に囲まれた緑豊かな公園。池のほとりには水車小屋、周りにはベンチも置かれ、くつろいでいる人も多い。遊具の周りには子ども達が賑やかに遊んでいる。残念なのはタバコの吸殻が多く捨てられていること。

この一帯は江戸時代には紀州徳川家の下屋敷があったところで、明治に入って佐賀の鍋島家に払い下げられた。鍋島家は当地に茶園を開いて「松濤園」と名付け、「松濤」という名で茶の販売も行っていたという。昭和に入り茶園は廃止され、湧水池のある一角が児童遊園として整備され、昭和25年からは渋谷区に管轄が移された。

松濤の真ん中に松濤中学校があり、その先に戸栗美術館、観世能楽堂がある。戸栗美術館は、実業家の戸栗亨が蒐集した東洋陶磁器を主に保存・展示している美術館。開館時間は午前10時から午後5時。入館料は一般1,000円。月曜休館。

能の大成者である観阿弥・世阿弥から約600年の伝統をうけつぐ流派、「観世流」。観世、金春、宝生、金剛、喜多の能楽五流派のうち最大規模を誇るのが観世流で、その観世流の活動拠点となるのがここ「観世能楽堂」。年間150を越える公演を行っているとのこと。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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