2013年3月26日火曜日

文京区 椿山荘の桜と三重塔

◎TOKYO PHOTO SHINZANSO ; 23.3.2013








◎text
神田川沿いにある文京区江戸川公園の華やかな桜のトンネルを歩いていると、椿山荘の裏門に多くの人が吸い込まれるように入っていく。後に着いて行ってみると傾斜を利用した広大な森のような庭園が広がっていた。

裏門から入って小高い山を上っていく途中に、さまざまな種類の椿の木が植えられている。南北朝時代から椿が自生する景勝地だったため「つばきやま」と呼ばれていたという。山の上には満開のソメイヨシノ、紅しだれ桜の先に由緒ある三重塔が建つ。

この地は江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷だったところ。明治になって山縣有朋が購入し、自分の屋敷として「椿山荘」と命名した。その後、大正7年に大阪を本拠とする藤田財閥の二代目当主藤田平太郎男爵が東京での別邸とした。現在は都会の中のオアシスのような高級感溢れるホテル、レストラン、結婚式会場などになっている。

三重塔は、広島県加茂郡入野の竹林寺にあったものを、藤田平太郎が大正14年に譲り受け、椿山荘に移築したもの。建築工法や細部の様式から室町期の作と推定されていて、国の登録有形文化財に登録されている。

庭園の中は自由に散策できる。梅、椿から始まって桜、ツツジ、カキツバタ、紫陽花、百日紅など四季を通して花々が咲き、野鳥や蛍にも出会える。池や滝、湧水も流れる。羅漢石や七福神などの石仏なども鑑賞できる。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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