2013年3月21日木曜日

谷中 自性院、大雄寺のしだれ桜

◎TOKYO PHOTO YANAKA-SHIDAREZAKURA ; 19.3.2013










◎text
谷中にはしだれ桜が美しい佇まいを見せる寺が多くある。谷中6丁目にある自性院もそのひとつ。日暮里駅から谷中墓地を抜けて上野桜木方面に直進し、谷中交番前で右折してしばらく進むと自性院はある。

白い塀越しのしだれ桜の姿を捉えようと、多くの人が足を止めてスマートフォンやデジカメで撮影していく。この寺は江戸時代から通称「愛染寺」で知られる。昭和の初め、文豪・川口松太郎の名作「愛染かつら」は、当院の愛染明王像と本堂前にあった桂の古木にヒントを得た作品とのこと。境内に入ってすぐ右手に小さなお地蔵さんたちが並び、その後ろにしだれ桜が咲き乱れる。

道を交番まで戻って右折し、上野桜木方面へ進んですぐ、和菓子の老舗・岡埜栄泉の隣が大雄寺。境内に入ると左手にクスノキの巨木が寺中を覆うかのように枝を伸ばし雄大な姿を見せている。正面本堂の前には大きなしだれ桜の木がある。白い花を一面にさかせ楚々とした雰囲気がある。しだれ桜の下には観音様が寄り添っている。

大雄寺は高橋泥舟の墓所として知られる。高橋泥舟の生家は槍の自得院流(忍心流)の名家だった。兄に就いて槍を修行し、剣術の名人として世に称賛された。幕末に主君・徳川慶喜に最後まで忠義を尽したといわれ、山岡鉄舟とは義兄弟にあたる。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya
text;Hasegawa

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