2012年12月21日金曜日

浅草歳の市(納めの観音)羽子板市その1

◎TOKYO PHOTO ASAKUSA TOSINOICHI; 19.12.2012









◎text
12月17日から19日の3日間、浅草の年の瀬を飾る風物詩「羽子板市」が開催された。最終日の夕刻、冷たい風が吹くなかでも大勢の人で賑わっていた。浅草寺境内の五重塔前に羽子板や正月の縁起物を売る露店が約50軒ほど。通りから高く床を張ったにわか座敷に店の人が座り、段差を付けた小さなテントいっぱいに華やかに飾り立てられた羽子板が並ぶ。

羽子板市の始まりは今からおよそ300年以上も前、江戸時代初期の万治年間(1658~)頃と伝えられている。江戸時代後期の文化文政期(1804~1829年)になると、歌舞伎役者の芝居姿を写した羽子板が登場して人気を博し、その後、人気役者の姿や贔屓役者の姿を写した羽子板を争って買い求めるほどの大変な人気となっていったという。今でも勧進帳、助六、三番叟、藤娘など歌舞伎が多くの羽子板の絵の題目になっている。

明治以降は羽子板の技術も発展し、「江戸押絵羽子板」として昭和60年に東京都の伝統工芸品に指定された。立体的な形に絵柄を作り上げるまさに職人技。豪華で美しい。羽子板の購入者への縁起の良い三本締めが聞こえてきた。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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