2012年11月29日木曜日

番外編 善光寺・門前仲通りと鳥居峠のから松

◎TOKYO PHOTO SENKOJI ; 4.11.2012










◎text
秋の澄みきった青空のもと、善光寺には七五三の親子連れが大勢つめかけていた。境内の入り口から山門下まで、およそ400メートルに渡って敷かれた石畳の上を、華やかな衣装に身を包んだ子ども達が少し緊張して歩いていく。

石畳の右手には落ち着いた佇まいの宿坊が並び、信州の季節の食材を使った本格的な精進料理が供され、写経、坐禅を体験する一泊二日の宿泊プランなどもある。

石段を上って仁王門前へ。木造とは思えないほど迫力ある阿形と吽形の仁王像が迎えてくれる。この仁王像は背面の三宝荒神と三面大黒天とともに、近代彫刻の巨匠・高村光雲と米原雲海の作。最初は宝暦二年(1752年)に建立されたが、善光寺大地震などにより二度焼失。現在のものは大正七年(1918年)に再建されたものという。

仁王門から続く門前仲通りはお土産屋が立ち並ぶ。重要文化財の山門(三門)をくぐって本堂への道も、多くの人でこったがえしている。本堂は創建以来十数回もの火災に遭ったが、その度に全国の信徒によって復興されてきた。現在の本堂は宝永四年(1707年)の再建。江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されている。間口約24メートル、奥行き約54メートル、高さ約26メートルという国内有数の木造建築。永い歴史を伝える善光寺を味わう。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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