2012年11月13日火曜日

文京区立森鷗外記念館と鷗外が愛した道

◎TOKYO PHOTO MORI OGAI MEMORIAL MUSIUM ; 12.11.2012









◎text
森鷗外生誕150年にあたる今年の11月1日、森鷗外記念館がオープンした。グレーの煉瓦造りのシックな外観、余分な物が全くないすっきりとしたエントランスに、そこだけ光の当たった鷗外の浮彫像が目に入る。

右手には受付とショップ、奥には整った庭園を眺めながらのおしゃれなカフェがある。2階は小さな図書室と講座室。図書室には10席程度の机と椅子が置かれ、誰でも書棚から本を手にして読みふけることが出来る。まだ書棚は空間が目立つが、1階2階への入場は無料。地下1階が有料の展示室。収集資料の展示と鷗外や観潮楼に関する映像上映のコーナーがある。

庭園には大銀杏、「娑羅の木」の詩碑、三人冗語の石などが配されている。観潮楼門柱跡の礎石と敷石の残されている薮下通り側出入口から外に出る。通り沿いも少しずつ色づき始めた。汐見坂沿いの古い石垣にからまる木々や草、石段が風情を感じさせる。千駄木ふれあいの杜前の石段坂も少し危険な箇所もあるが暗く鬱蒼とした感じがいい。

永井荷風は日和下駄のなかでこの薮下通りのことを「絶壁の頂に添うて、根津権現の方から団子坂の上へと通ずる一条の路がある。私は東京中の往来の中で、この道ほど興味ある処はないと思っている。…」と書いている。日本医科大学の脇にある解剖坂と呼ばれる石段坂をすぎると根津神社に着く。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
http://photos-of-tokyo.blogspot.jp/

◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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