谷中・根津・千駄木界隈 夏の風物詩と路地裏

◎TOKYO PHOTO  ; YANAKA,NEDU,SENDAGI  7〜8.2012

うだるような日射しを避け、爽やかな風が吹き始める夕刻に谷中・根津・千駄木界隈の路地裏を歩く。ゴーヤや朝顔、ほおずきのカーテン、ヨシズで日除けする軒先が下町情緒を醸し出している。

7月のある日、根津の路地を歩いていたら、文京区の藍染保育園で夏祭りが行われていた。小さな園児たちがワッショイと掛け声をかけながら神輿をかついでいる。若い両親や先生たちも一生懸命に声をかける。お揃いの浴衣に鉢巻き姿が何とも可愛らしい。

台東区の循環バス「東西めぐりん」のレトロな車体が、谷中の三崎坂からよみせ通りを走っている。ガソリン車でなくガスによるＥＣＯカーで、お年寄りが乗りやすいように床が低い。浅草から上野、寛永寺、東京芸大、谷中霊園、三崎坂、よみせ通り、千駄木駅、不忍池を通って上野、浅草と、ぐるっと廻る一方通行コース。概ね15分間隔走り、一周約76分、どこまで乗っても100円。

※東京都市モノローグ2011年の総集編（漂流する東京）
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text；Hasegawa Kyoko