2012年8月3日金曜日

谷中・根津・千駄木界隈で出会った猫(2)

◎TOKYO PHOTO  ; THE CATS WHICH MET IN YANAKA,NEZU.SENDAGI  2012〜2011









窓枠や壁のちょっとした隙間や塀の上、バイクや車の陰、随分向こうの墓石の裏などなど。カメラを向けると、猫の方は、よく見つけたねとばかり、きょとんとした目を向ける。あんたのことなんか知らないよフン、という顔をする猫もいる。

猫は多くのことわざや慣用句に登場する。その幾つかを見るだけでも面白い。例えば、「猫も杓子も」は、何もかも誰もかれもの意。「猫を被る」は、知っているのに知らない素振りをするの意。「猫に小判」は、高価なものもその価値のわからない者に与えては何の役にも立たないという例え。「猫の額」は、面積の小さい土地の例え。「猫の尻尾」は、あってもなくてもいいものの例え。「猫撫声」は甘く媚びを含んだ声、などなど。

どちらかというと悪しき慣用句として使われることが多い。昔から人間にとって一番身近な動物だったのだ。「猫ばば」に至っては、悪事を隠して知らん顔する意で、猫にとっては失礼な…迷惑至極といったところだろう。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

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