2012年6月22日金曜日

本郷から西片、春日駅、文京シビックセンターまで(文京区)

◎TOKYO PHOTO  ; FROM HONGO TO KASUGA 10.6.2012








本郷6丁目の鳳明館森川別館は、本郷通りから一本奥に入った坂の通り沿いにある。本郷にある鳳明館3館のひとつで、ほかに本館と台町別館がある。どれも古く歴史的に価値ある建造物で、ホテルとは違った日本らしいおもてなしや趣を感じることが出来る旅館。海外からの旅行者にも人気が高いとのこと。

その先に求道会館。東京都の指定有形文化財。浄土真宗大谷派の僧侶・近角常観(ちかずみじょうかん)が、明治35年から昭和16年に没するまで、自らの信仰体験を語り継ぐ場として心血を注いだ。建物は明治5年生まれの建築家・武田五一によるもの。武田は「関西建築界の父」とも言われ、近代日本を代表する建築家の一人。ヨーロッパ留学で影響を受けたアール・ヌーボー、セセッションなど、新しいデザインを日本に紹介した建築家とも言われる。修復工事のあと平成14年にオープンし、音楽会などのイベントが行われている。

右折してしばらく進むと西片1丁目と2丁目の境あたりに西片公園がある。公園内に「大椎樹」の石碑。ここには江戸時代より大きな椎の木があったが、残念ながら昭和23年頃枯れて切られてしまった。現在は地元の方たちによって新しい椎の木が植えられている。この周囲はかつて福山藩主・阿部家の中屋敷(通称・丸山屋敷)があった。明治から昭和初期にかけて、阿部家自らが高級住宅地として開発したとのこと。空襲の被害に遭わなかった地域でもあり、古い建物と高級感のある建物が混在している。

白山通り、都営三田線の春日駅前に出る。文京区役所の入る文京シビックセンターで休憩。25階の展望台から、どんよりした雲の向こうに東京スカイツリーを眺める。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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