2012年4月5日木曜日

渋谷区 東京ジャーミイ & トルコ文化センター

◎TOKYO PHOTO  ; Tokyo Camii & Turkish Culture Center 1.4.2012

代々木上原駅から歩いて7~8分、井の頭通り沿いにイスラムのモスクが現れる。目にした事もない瀟洒な外観に驚きと感動を覚える。自由に見学できるということなので、礼拝場を見せてもらう。礼拝堂へは2階テラスから入る。建物の外壁はライムストーン(アンタリア地方で採れる石灰石)張りで、テラス床は大理石。場内では女性は髪の毛をスカーフでカバーするということで、入口にはスカーフが用意してある。靴を脱いで中に入る。

内部は豪華な装飾に埋めつくされていて言葉を失う。天井の高さは床からドーム天井の頂点まで約20メートル、1辺1辺がアラビア文字でできたシャンデリアが吊り下げられている。壁面には装飾模様が施され、窓は幾何学模様や唐草模様などのステンドグラス。横線状の模様のあるブルーの絨毯も座り心地がよく、アーチ状に象られた壁面や木製扉の装飾や金箔装飾など、どこから見ても美しい。寺院や教会とは違う初めて目にするイスラムの世界。

この東京ジャーミイは、ロシア革命を逃れカザン州から日本に避難してきたトルコ人によって1938年に建設され、その後、老朽化に伴い2000年に建て替えられた。東京ジャーミイ・トルコ文化センターとして、モスクとしての活動とともにイスラム文化・トルコ文化を伝えるセンターの役割も果たしている。伝統を継承しながら、一方で現代建築の特徴も合わせ持ち、その一階の多目的ホールでは結婚式、演劇、展示会、公演等さまざまな活動が行われている。

ジャーミイというのは「集会」という意味。もともとは金曜昼の集団礼拝が行われるモスクのことを集会モスク(Masjid al-jami)と呼ぶ。現代のトルコでは、この集会モスクの"masjid"が省略されて、ただ単にジャーミイ(camii)と言うとのこと。礼拝は朝の4:30から夜の19:45まで一日5回行われる。世界一親日的な国といわれるトルコ。いつかは行ってみたい国のひとつ。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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