2012年3月27日火曜日

東京ミッドタウン_1(六本木アートナイト)

◎TOKYO PHOTO  ; TOKYO MIDTOWN no1. 24.3.2012



3月24日から25日にかけて、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館を中心に六本木アートナイト2012が開催された。午前から冷たい雨が降っていたが東京ミッドタウンの中ではすでに巨大アートがお目見えしている。通行人がみな驚いているのは、何といっても全長13メートルもあるこけし《花子》。

こけしは江戸時代末期頃から、東北地方の温泉地において湯治客に土産物として売られるようになったのが始まり。宮城県ではこけしコンクールやこけし祭りなども開かれ、東北の象徴ともされている。そのこけし《花子》で六本木から日本全国にエールを送るとして制作されたもの。東京ミッドタウンの地下1階ガレリアに設置された《花子》は2階まで届くような高さで、下から見上げたり、2階3階から見下ろしたりと楽しめる。

ガレリアから広場の方向に進むと、アトリウムで行われていたのは親子で楽しめるアートのワークショップ、フェニックスを創ろうの催し。色とりどりの洗濯バサミを繋ぎ合わせていって、巨大なフェニックスを創るというもの。外のコートヤードでは旗に描きだされた被災者の思いがはためく。イラストレーターの荒井良二氏が、被災した宮城県沿岸部に足を運び、行く先々で出会った人の声を即興的に描いたもの。プラザの地下では、アヒルとカラスの羽で作った風車のような超微風観測器が並べられクルクル回っている。

夜にはこれらがライトアップされ、一夜限りのアートのお祭り空間になる。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

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