2012年2月16日木曜日

港区麻布十番商店街











麻布十番は、1丁目から3丁目までの比較的狭いエリアに、東京メトロ南北線と都営大江戸線の2つの麻布十番駅を持ち、麻布十番大通りとパティオ通りに人気の店が並んでいる。六本木ヒルズや東京タワーなどの観光スポットも近く、周辺には海外の大使館も集積している。

江戸時代から受け継がれているという老舗と新しいオシャレな店舗が入り交じっているのが、麻布十番商店街の魅力だろう。『豆源』は、慶応元年(1865年)創業。豆の持ち味と風味を守る製法で豆菓子の味覚を追求してきたという老舗中の老舗。明治42年(1909年)創業のたいやき店『浪花家総本店』も、連日行列が絶えないことで有名。たいやき発祥の店であり、1975年に大ヒットした「およげ!たいやきくん」のモデルとなった店でもあるという。さらに古くは、蕎麦屋『永坂更科布屋太兵衛』。寛政元年(1789年)に初代布屋太兵衛が江戸麻布の永坂に看板を掲げたのが始まりという。

新しい所では、2009年にオープンしたかりんとう専門店『麻布かりんと』が『豆源』の向かいにある。こちらも狭い店内がごったがえしている。「かりんとう」という伝統のお菓子に抹茶や黒糖、白ごま黒ごま、蜂蜜やメープルなどの味を加え、品数は50種類以上。ミルクショコラやホワイトショコラなどの新しい味は若者にも好まれそうだ。

『豆源』の店頭で実演販売していた出来たての「南京糖」を買った。落花生と砂糖が絶妙に絡まって、シンプルでありながら奥深い味わいがある熱々の豆菓子はたまらない美味しさだった。

年配女性のグループや若いカップル、家族連れなどいろいろな人たちが行き来する親しみやすい商店街だ。

※東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto1.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto2.html
http://www.utsunomiya-design.com/photograph/tokyophoto3.html

photo ; 宇都宮 保 
文;長谷川 京子

0 件のコメント:

コメントを投稿