2012年12月31日月曜日

台東区 金龍山浅草寺 

◎TOKYO PHOTO ASAKUSA SENSOUJI ; 19.12.2012








◎text
荘厳さと厳格なシンメトリーが美しい金龍山浅草寺。本堂には多くの参拝客が絶えない。今年も年の瀬がせまり、新しい年がはじまろうとしている。笑顔に包まれた暖かい家庭の灯火のいっぽうで、凍える思いで新しい年を迎えようとしている人がいること。そのイマジネーションを決して忘れまいと思う。

2012年、私たちのブログに20000件のアクセスがありました。ありがとうございました。良い年をお迎え下さい。2013年もよろしくお願いします。

◎PHOTOS OF TOKYO CITY by t.utsunomiya
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◎東京都市モノローグ2011年の総集編(漂流する東京)
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photo ; Utsunomiya Tamotsu
text;Hasegawa Kyoko

2012年12月29日土曜日

台東区 国際子ども図書館

◎TOKYO PHOTO International Library of Children's Literature ; 16.12.2012









◎text
上野公園竹の台広場の噴水を過ぎて東京国立博物館前を左手に進み、旧因州池田家上屋敷表門の黒門、博物館動物園駅跡を右手に曲がった先に、国際子ども図書館がある。東京芸術大学音楽学部の裏手になっていて少し分かりにくい場所にあるためか、それとも建物が立派過ぎて自由に無料で出入り出来ると知らないためか、広々した館内に入場者は少ない。

前身は1906年に上野公園内に建設された帝国図書館。その後1949年に国立国会図書館と統合されて国立国会図書館支部上野図書館となり、1961年に永田町に国立国会図書館が出来たことで蔵書の大半はそちらに移った。

改修工事を経て国際子ども図書館として全面開館されたのが2002年。免震措置が施され、裏手には新たな構造が建て増しされた。建物は明治期洋風建築の代表作のひとつで東京都選定歴史的建造物に指定されている。正面から見るとルネサンス様式を取り入れた重厚さと美しさが際立つ。中に入るとさらに驚くことに天上や壁の漆喰装飾、大階段の手摺や、列柱、扉などどれをとっても鑑賞に値する。できるだけ明治期の風合いを残すように改修設計を行ったのは安藤忠雄氏。

3階にある本のミュージアムをのぞいた。こちらでは日本における絵本と子ども文学の変遷を辿ることができる。大正7年に創刊された鈴木三重吉主宰すの児童雑誌『赤い鳥』から始まり、昭和初期、戦争時代、戦後から1999年と年代ごとに復刻版や初版の本が解説とともに並べられている。自分が子どもの頃に手にした本や、子どもに読み聞かせをした懐かしい本の数々があった。

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2012年12月28日金曜日

文京区本郷通り商店街と赤門

◎TOKYO PHOTO HONGODORI ; 11.12.2012











◎text
文京区本郷三丁目の交差点から、右手に東京大学を見ながら本郷通り沿いを北上する。この商店街は学生向け街らしくラーメン屋や飲食店など並ぶほかに、鳳文社、大山堂書店、第一書房、棚沢書店、文光堂書店などといったこじんまりとした古書店が多い。郁文堂と看板のある古い出版社は本郷5丁目、正門と赤門の中間辺りにある。ドイツ語の輸入書籍を扱う出版社。

郁文堂の建物は大正12年に日本晝夜銀行本郷支店として建築されたとのことで、関東大震災でも損傷がなかったというほどの堅牢な造り。昭和44年から現在は郁文堂の社屋として使われている。覗いてみると室内も昔ながらの造りで懐かしい光景。

本郷通り沿いには「COFFEEこころ」「ルオー」「ボンナ」などの古い歴史を持つ喫茶店もある。天上大風(てんじょうたいふう)という良寛の言葉が彫られた東京大学戦没同窓生之碑がビルの脇に設置されていた。

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2012年12月27日木曜日

台東区浅草 木馬館と初音小路

◎TOKYO PHOTO ASAKUSA ; 19.12.2012









◎text
浅草を縦横に走る商店街のなかで、奥山おまいりみち、西参道、花やしきエンターテイメント通りは旧き良き江戸を感じさせてくれる通りになっている。浅草の西北に位置するこれらの通りはどれも浅草寺へ通じる。奥山おまいりみち商店街の奥に、浪曲寄席と大衆演劇の木馬館が並んであり、客が椅子に腰をかけて次の公演を待っている。

12月は劇団美鳳による特別公演が行われていた。木馬館前にいた若手の役者さんに声をかけたら写真OKとのこと。女形をやったり、立役で男を踊ったりと活躍中の劇団美鳳の一城悟さん。多くの人に支持される役者を目指してがんばってほしい。

花やしきエンターテイメント通り前に、南北に走る細い路地は初音小路。スナックや居酒屋、小料理屋が並ぶ飲み屋街。アーケードの天井には藤の枝がはっている。古い店ばかりだが趣があり、暗くなる前から赤提灯の灯りに誘われて暖簾をくぐる人がいた。

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2012年12月26日水曜日

浅草歳の市(納めの観音)羽子板市その2

◎TOKYO PHOTO ASAKUSA TOSHINOICHI ; 19.12.2012










◎text
年の瀬に浅草の境内を賑わす羽子板市。さまざまな絵柄を立体的に作り上げる贅沢なもので「江戸押絵羽子板」と呼ばれ、江戸時代の初めごろから作られるようになったという。押絵とは、厚紙に羽二重の布をかぶせ中に綿を入れてふくらませてくるむ技術で、羽子板の制作には全部で50~70もの材料を組み合わせ、およそ200もの工程を経て一枚の押絵羽子板として仕上げられるとのこと。

押絵羽子板には大きく分けて、男物と女物と呼ばれる2種類があり、 男物は「狂言物」ともいわれ、歌舞伎狂言を題材とし、役者が見えを切ったときの表情や仕草を躍動的に描いたもの。おもに不景気をはねのける縁起物として飾られる。

女の子の初正月のお祝いに求めるのが女物の「見立て」と呼ばれる。羽子板の上に『汐汲』『京鹿子娘道成寺』『藤娘』『八重垣姫』などと名前が付けられている華やかな羽子板だ。羽子板も顔が命、店によって表情が違うのも面白い。最近の女物は、細い切れ長の目ではなく、少女マンガのようにパッチリした目は共通しているようだ。

羽子板市も終わって、年末年始はすぐそこ。

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2012年12月25日火曜日

台東区浅草ひさご通りと江戸下町伝統工芸館

◎TOKYO PHOTO ASAKUSA EDOSHITAMACHI KOGEIKAN ; 19.12.2012













◎text
台東区の千束通り商店街から言問通りをはさんで向こう側に、浅草ひさご通りのアーケードが見えてくる。ひさご通りは浅草の西北に位置し、花やしき通りにぶつかるまでを南北に走るアーケードのある商店街。神輿やサクラの花など和風に彩られた暖簾が頭上を飾り、提灯や草履、お祭りの法被などが店のショーウィンドーを賑やかにしている。

商店街の中心にあるのが平成9年にオープンした「江戸下町伝統工芸館」。台東区には江戸時代から受け継がれてきた伝統産業が盛んで職人が多くいるとのこと。その人たちの作った選りすぐりの品々が飾られている。

神仏、置物、欄間などの木彫り彫刻、桐の粉を糊で固めて作った胴体の溝に衣装地を埋め込むという手法で制作する江戸木目込人形、江戸切子や江戸刷毛、江戸押絵羽子板、江戸漆器、江戸象牙、江戸簾、東京打刃物、東京銀器、東京桐簞笥など。確かな匠の技で一つひとつ丁寧に作られた伝統の品々はどれも美しく尊い。

飲食店のほか、かつらや装身具などを売る店もあって大衆演劇のメッカ、浅草ならでは。

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