2011年10月18日火曜日

台東区千束(吉原) 撮影;2011.10.7

◎TOKYO PHOTO  ; SENZOKU  7.10.2011








入谷から千束へ。まっすぐ南下すると浅草に出る国際通りがあり、その大通り沿いに「鷲神社」がある。入口には巨大な熊手が飾られている。今年の「酉の市」は11月2日(水)が一の酉、11月14日(月)二の酉、11月26日(土)三の酉。この「酉の市」は規模(熊手店約150店舗・露天約750店)賑わい(毎年70万人~80万人の人出)とも日本一だという。境内では業者が入って、熊手を売る店舗のための組み立て準備が始まっていた。

鷲神社の東側に「吉原」がある。「吉原」という地名はないがこの千束4丁目一帯がそう呼ばれる。「吉原」はかつて幕府公認の遊廓として日本橋葺屋町(現在の日本橋人形町)にあった。葦の生い茂る低湿地を開拓して作られたために付けられた名前らしい。明暦の大火(1657年)で日本橋の吉原遊廓も焼失。浅草の奥に移転を命じられこの地に再建されたという。

吉原神社と吉原弁財天が入口近くにあり鎮守社となっている。台東病院から吉原大門までは、昼間でも通るのが少しはばかられる道だ。吉原大門の信号の下に「見返り柳」と呼ばれる柳の木がある。遊び帰りの客が後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、この柳の当たりで遊郭を振り返ったことから、「見返り柳」の名が付けられたとの案内板も立っている。

前には土手通り。この土手通りに平行して山谷堀があり堀を船で通う遊客も多かったという。堀と通りの間が土手になっていたが、今は「土手通り」の通称で名前が残るのみ。

photo ; 宇都宮 保
文 ; 長谷川

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