2011年7月3日日曜日

国立新美術館+東京ミッドタウン 撮影;2011.6.24

◎TOKYO PHOTO  ;  ROPPONGI no1 24.6.2011










 
国立新美術館は東京メトロ千代田線の乃木坂駅に直結している。波線状の全面ガラス張りで出来ている斬新なこのデザインは建築家・黒川紀章氏の設計によるもの。中に入ると何かのアニメで見た宇宙ステーションを思わせるような空間が広がる。コーンと呼ばれる巨大な逆円錐がふたつ並んでいて、ひとつは2階から繋がるカフェ、もうひとつは3階から繋がるフランス料理店がそれぞれの頂上に円形状に用意されている。そこからは「アトリウムやホワイエ全体、外部庭園も見渡すことができる」らしい。

国立新美術館の入場口を出る。道路を隔てた向こうに、著名な作家や政治家などが眠る広大な青山霊園を望む。

東京ミッドタウンは国立新美術館から歩いてもわずかの距離にある。さまざまなショップやレストラン、ホテルやオフィス、美術館などが集積している複合都市だが、ここの魅力は何と言っても「アート」と「グリーン」だろう。

東京ミッドタウンで行われるアートイベント「Tokyo Midtown Award」は若手のデザイナーやアーティストを発掘する場になっていて、アート発信基地としての注目を集めている。
また、緑あふれるオープンスペースとしての機能も高い。ミッドタウン・ガーデンには芝生広場にイチョウや桜などの木が植えられ、木陰で寝ころんで本を読んでいる人もいて、都会の中の心地よい癒しの空間となっている。

国立新美術館と東京ミッドタウン、その景観は変貌する都市の断面を象徴している。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

0 件のコメント:

コメントを投稿