2011年6月2日木曜日

中央区日本橋 撮影;2011.5.31










覆いかぶさるように走る首都高速の隙間から、いかにも窮屈そうにのびる麒麟の像。
欄干に麒麟と獅子の青銅像が置かれ、洋灯が立っているモダンな橋、日本橋。
高速道路の陰に隠れてしまった現状を惜しむ声が多いのもうなずける。

1603年(慶長8年)徳川家康の全国道路網整備計画に際し、初代の木造橋が架けられたが、
江戸時代には何度も火災に遭っている。
明治初期に石造の橋がかけられ、現在のルネサンス式石橋になったのは明治44年という。
橋のたもとには「日本国道路元標」のプレートが展示されていて、ここが日本の道路網の始点となっていることを示している。

日本橋三越本店前に出る。
昭和10年(1935)に完成したルネッサンス式建築という。
正面玄関には「ライオン像」、中央ホールは5階まで打ち抜きで「天女(まごころ)像」が置かれている。
重厚で豪華絢爛という言葉がぴったりの建物。

隣は日銀本店。明治29年に建てられ国の重要文化財になっている。
さらに歩くと東京証券取引所や証券会社が大挙する日本橋兜町。
老舗百貨店の日本橋高島屋。同じく老舗の山本海苔店や榮太樓總本鋪など
日本橋には江戸が生きている。

photo ; 宇都宮 保
文;長谷川

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